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ある文学賞の…… [小説]

ある文学賞の一次選考を通過しました。今年応募した小説はすべて一次選考で落ちているので久しぶりの通過です。この賞には2回目の応募で前回は一次選考も通過できませんでした。ある作家によると「文学賞は最終選考に残らないと意味がない」ということなので、一次選考に残ったくらいで喜んでもいられないのですが、それでも約7倍の競争に勝ったのは嬉しいことです。

夜が明けるまで夢中になって書いたあとに、自分はいったい何をやっているんだろうと思うこともあります。でも、仕事も退職して何もなかったらさぞ寂しかったことでしょう。詩も小説も芝居も、これからプロになれるとは思っていません。自分に残されたわずかな余白に、命を搾って書きつけることがただただ楽しいのです。これからもできそこないの作品をどんどん作り続けますよ。

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