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九の近況(8) [その他]

5月12日は65回目の誕生日でした。
多くの皆さんにSNSやメールで「おめでとう」をいただきました。ありがとうございました。

いくつになっても祝ってもらうのは嬉しいです。まだまだここにいていいのだと思えるからです。

5月12日はナイチンゲール、武者小路実篤、バート・バカラック、風吹ジュンの生まれた日。私の大好きな人ばかり。皆さん、お誕生日おめでとうございます。

ちなみに65年前の5月12日は日曜日、つまり母の日でした。
母は東京で生まれました。戦時中は両親の実家のある秋田に疎開していましたが、田舎はつまらないと一人で戻って来て、3月10日の東京大空襲に遭遇したそうです。戦争は2度としてはならないとよく言っていました。母の語る空襲の話にはB29の爆音や焼夷弾の擬音がよく出てきました。その「ブルンブルン」「ヒューヒュー」という不気味な音は今も耳に残っています。母が生きていたらロシアのウクライナ侵攻にさぞ胸を痛めたことでしょう。私にとっての誕生日は亡き母を偲ぶ日でもあります。ウクライナに1日も早く平和を。母とともに祈ります。

小説

「集英社ノベル大賞」の一次選考に2作残っています。この賞はとても人気があって一次を通った作品だけでもすごい数です。千葉県だけで38作。2作品が残っている人はざらで中には9作品残っている猛者もいます。
5月から7月にかけての二次から四次選考で候補作品が絞られます。受賞作品発表は8月。以前ホラー小説で二次まで残りましたが三次は通過できませんでした。そのときに丁寧な選評をいただいました。構成、文章力など観点別に評価がされていてコメントも実に親切でした。希望者にはこのような選評をいただけるのがこの賞の大きな魅力です。作家を育てようという姿勢が素晴らしいと思います。
二次選考は5月下旬です。今回の目標はとりあえず三次突破です。

第26回「伊豆文学賞」の案内が郵送で届きました。前回「戸川半兵衛の黒はんべ」で佳作をいただいた賞です。

小説・随筆・紀行文部門
小説:30枚から80枚程度
随筆・紀行文:20枚から40枚程度
締め切り:9月30日

掌編部門
5枚程度
締め切り:9月16日
(枚数はいずれも400字詰原稿用紙換算)

静岡の自然、地名、行事、人物、歴史などを題材・素材とした作品というシバリはありますが、どなたでも応募できます。入賞すると立派な装丁の単行本(優秀作品集)に掲載されるのも魅力の一つです。

詳しくはこちらの「伊豆文学フェスティバル」ホームページをご覧ください。


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4月からずっと不調が続いています。
3年間続けていた「ちよだ文学賞」への応募もできませんでした。作品の形は見えているのに書き切れないという状態です。
5月は「第21回このミステリーがすごい!大賞」(宝島社)、「第26回日本ミステリー文学大賞新人賞」(光文社)、「第15回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」(福山市・島田荘司)
とミステリーの長編を対象とした賞の締め切りがあるのですが、これも構想はあるものの書き切れずに今に至っています。5月は諦めて6月の賞に集中しようと考えています。

6月は「第102回時代小説短編賞」(元オール讀物新人賞/文藝春秋社)、「第12回ポプラ社小説新人賞」、「第8回ジャンプホラー大賞」(集英社)、「第5回徳島新聞阿波しらさぎ文学賞」(徳島新聞社・徳島文学協会)、「神奈川文芸賞」(神奈川新聞社)などの締め切りがあります。

今のところ「時代小説短編賞」に応募するつもりですが、「神奈川文芸賞」は今回から名称を変えて応募資格を県外に広げました。隔年ということもあるので今回はぜひ応募したいと思っています。


詩誌「ココア共和国」5月号の傑作集に拙作『チョコの拳銃』を載せていただきました。傑作集に選ばれると紙版、電子版両方に載ります。佳作集は電子版に載ります。また今回は傑作集Ⅰの4作目だったので表紙にも名前が載りました。表紙に名前が載ったのは3度目です。実に嬉しいです。
また主宰の詩人秋亜綺羅さんからも編集前記でコメントをいただきました。コメントをいただいたのは3度目です。感激です。
詩人斎藤貢さんの「絶賛」、秋吉久美子様の「なんだかいいね!」までいただきました。ありがとうございました。


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もう50年以上詩を書いています。中三のときずっと好きだった女の子に詩画集を作って贈ったことがありますが、すぐに「これはもらえない」と返されました。高一のとき現代文の先生が詩を気に入ってくれて校誌に載せてくれました。「眠りの精」という感傷的な詩です。その他にも高校文芸部の部誌に何度か詩を載せてもらいました。遠い昔の話です。それからはほとんど誰にも見せずに詩を書いてきました。「ユリイカ」に何度か投稿して入賞・佳作をいただいたことがあるくらいです。
「ココア共和国」は従兄の紹介で知りました。この詩誌に投稿することで長いあいだ引きこもっていた私の詩をようやく外に出すことができました。
様々な世代の、様々な地域に住む人たちと交流できることを今は楽しんでいます。

詩誌「ココア共和国」の詳細はホームページをご覧ください。投稿もこちらからできますよ。

6月は資生堂「花椿」の「詩を探しています」の締め切りがあります。昨年は2作出したのですが全く相手にされませんでした。特に女性限定ではないのでまた挑戦したいと思っています。

戯曲

座・劇列車第32回公演上演作品『オカリナの少年~クロスロード2』の上演台本を書き上げました。12月4日(日)四街道市文化センターにて上演する予定です。


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今月からこの台本を使って半立ち稽古(台本を持っての立ち稽古)を開始しています。

お芝居をしたことがない方は、役者はセリフさえ暗記すればいいと勘違いしていることが多いのですが、暗記するだけでは役に立ちません。セリフはよく「入れる」とか「入る」と表現します。その場面の状況に適した言葉を、相手役とのやり取りのなかで身体と心に染み込ませてはじめてセリフが生きた言葉になります。セリフの暗記は通過点に過ぎないのです。むしろ暗記してからが本格的な稽古になります。
セリフが入ると芝居が楽になります。セリフから解放されて自由に芝居ができるようになります。キャスト全員がセリフを入れると芝居が一気に躍動しはじめます。稽古のなかでもっとも楽しく美しい瞬間です。でもそこが終点ではありません。そこからさらにギアを上げて毎回生きた人物が舞台に立っているような芝居を目指します。舞台に完成はありません。毎回毎回、そのときの命を演じようとするだけです。

さて、今作はどんな命を舞台に上げることができるでしょう。楽しみです。

嬉しい連絡が来ました。『バスジャックプレイヤー』を神奈川県の高校が春の大会で上演してくれるそうです。今回で4校目になります。改作については原則受け入れることにしています。演じる団体の都合もありますし、その団体にふさわしい演出もあります。むしろそれぞれの団体のオリジナル作品にしてほしいと思います。
作品とは自分の子どものようなものです。特に戯曲の場合は他の団体に上演してもらうことで成長するような気がします。独立した子がそれぞれの環境でどんな作品に成長するのか楽しみです。残念ながら観に行くことはできないので上演台本を送ってくださいとお願いしてあります。

『バスジャックプレイヤー』などの戯曲はこちらでお読みいただけます。「はりこのトラの穴」です。作者名「高平九」で検索してください。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
世界がコロナウィルスの脅威から解放されることを切に祈ります。

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