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入院なう 追伸 「付録」 [入院なう]

こんなトイレがあったよ。男女間兼用の車椅子が入れるトイレです。点滴の機械を引きずっている人もほとんどこのトイレを使います。



拡大すると……



患者さんたちが、みんな足を上げてこれを踏むのを想像すると笑えます。

しかしながら、これ結構高いところにあるんですよ。脳に疾患を抱えたお年寄りにこんなことさせていいのかなあ。不衛生だし……。
ちなみに手で押すだけでもちゃんと流れます。

訂正
病院に勤めている知り合いにこの写真を送ったら、「足で踏むボタンが床にあんじゃねえ」と言われ、調べてみると……



あった、ありました。でも、これって、わかりますか?

最後に私の病気の直接の原因は不明です。でも、毎年の人間ドックで高脂血症(高コレステロール)で要治療と診断されながら、本気になって対処しなかったことが悪かったと反省しています。
酒も煙草もやらない、自転車通勤、朝はシリアルとヨーグルト、昼はおにぎり2つとヨーグルト、そんな生活をしていてもダメでした。
中年の皆さん、自分の加齢に正面から向き合って早めにセルフメンテナンスしましょうね。健康に自信がありほとんど病気をしたこともない中年壮年男性が、初めての入院だといって、同じ病室に運ばれて来ていましたよ。

「入院なう」追伸までお読みいただき恐縮です。このブログがほんの少しでもあなたの参考になればうれしいです。おしまい
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入院なう 追伸「ICU」 [入院なう]

つい先日までお世話になったICUに帰って来たとき、スタッフの皆さんは「あれ?あなた、また来たの?」と温かく?迎えてくれました。

いやー、この病院のICUは何度来てもいい。スタッフはみんな献身的に看護してくれます。「もっと先生に自分の思いをぶちまけた方がいい」と担当医を引っ張って来てくれた看護師さん。ありがとう。
それから常にこちらの感覚に寄り添って細かい配慮をしてくれた男性看護師さんもありがとう。「もう少し男性スタッフが増えてくれるとねえ」という本音チラリ。女性スタッフの中で働くのってたいへんでしょうねえ。でも、あなたの細やかな気遣いに患者さんたちは癒されてますよ。はじめて男性の看護師の必要性を感じたなあ。

            つづく…え?


入院なう 追伸「再入院」 [入院なう]

もう終わりのはずの「入院なう」でしたが、自宅療養中、急に突き上げるような頭痛に見舞われ、また入院ということになりました。3日間はICUで過ごし、やっと明日退院です。

一応、私の病気のことをまとめておきます。

病名は「左椎骨動脈解離」です。
心臓から脳につながる動脈は4本あり、そのうち頸の後ろの2本が椎骨動脈だそうです。血管の壁というのはバームクーヘンのように三層になっています。そのいちばん内側の壁が何らかの原因で裂けて(解離して)壁の中に血液が流れ込む病気が椎骨動脈解離です。医師の説明によると、血管の内側の壁はタイルのようになっていて、血の固まりが出来にくい構造になっているのですが、解離によってそこに血の固まりができてしまい、それがはがれて血液中を流れ、どこかで血管に詰まり血栓になるとか。私が入院中何度か軽い脳梗塞の症状になるのはそのせいだそうです。

対応としては、
解離している部分が大きく膨らんで破裂しそうな場合は、手術で血管を塞いでしまうのだそうです。また、解離が進んで完全に塞がってしまってもいい。椎骨動脈は左右2本あり、それが合流して脳底動脈になるので、一本あればいいからです。
健康な人でもどちらか一本を主に使っているそうですね。つまり、もう一本調子はスペアなのかな。

私の場合は、2ミリほど血管が通っていて、何度MRIを撮っても状態は変化していない。膨らんでいるわけではないので、手術するほどではない。最善は、傷が治るように解離が治ることで、次善は今の状態のまま固まることなのだそうです。また、最悪でも前述したように塞がってしまえば、それはそれでいいらしい。ただ、その場合は脳梗塞を伴うこともあるとか。
困るのは、時々しびれやひどい頭痛があることで、これはユニークな例なんだそうです。職場復帰しても、しびれや頭痛が襲うのは困りますし、それが一時的なものなのか、本格的な脳梗塞なのか判断できないと、一々病院に駆け込んだり、救急車を呼ぶ羽目になる。その度、再入院ではたまりません。正直、どうしたらいいか悩んでいます。
           つづく…のかよ!

入院なう その16 [入院なう]

朝食のあとで、MRIの検査をしました。以前と同じ部屋なのにザ・カーペンターズじゃありませんでした。

それはそうと、その結果を受けて回診がありました。そして、


突然退院が決まりました。

急いで妻に連絡し迎えを頼みました。

ということで、長らくこんなブログを読んでいただきありがとうございました。心優しい皆さんが「入院なう」にならないことを祈り、このブログを終わります。

             おしまい


入院なう その15 [入院なう]

今日は日曜日。
朝から手のしびれがあり、体調もよくない。よく眠る。コアンのようだ。コアンというのは、うちの猫の名前。





ああ、早くコアンに会いたいよ。

例のベッドは片付けてくれた。「空気を出すとき」ではなく、「空気を吸い込むとき」に音がするらしい。スタッフはあまり気にしていなかったようだ。もう正体が分かったからいいですと言ったが、親切に移動してくれた。ありがとう。

今日の食事。上から朝昼晩。





晩御飯はハンバーグ。肉はチキン。珍しくニンジンいないなあと思ったら、ちゃっかりハンバーグにインしてた。ブロッコリーもハムと一緒にマヨネーズで和えてある。本当にここの料理は工夫がある。毎食、患者を楽しませる「ご褒美」があって、細やかな愛情さえ感じる。書くの忘れてたけど、ご飯もおいしい。食事だけならしばらくここに住みたいよ。
             つづく

入院なう その14 [入院なう]

深夜にすすり泣くベッド

今日、六人部屋のほとんどが退院し、Sさんと2人になった。そのSさんも今夜は一時帰宅でいない。

それは夜中の3時頃。右隣のカーテンの向こうから、ミシミシという音。えっと思って耳を澄ますと、今度はドンという床を叩くような音。ウワーッこりゃヤバい。病院には亡くなった人の霊がいるんだった。ミシミシ、ドンドン、ゴン。音は少し鳴って消えた。恐ろしいが勇気を奮い起こし、カーテンを勢いよく開けた。ベッドがあるだけだ。

その後も何度か音がする。それもベッドから。布団を被って耳をふさぎ寝た。

朝になり検温に来た看護師さんに恐る恐る尋ねる。「あのー、昨日の夜、そのベッド妙な音がしたんですけど……」看護師曰わく「(さも恐ろしげに)ああ、あなたも聞いたんですね。ベッドのすすり泣き……(一転冷静に)これね、そう言うベッドなのよ。空気が出てるからね。音が時々するのよ」

病院関係者の皆さん。病室に妙な音がするベッドを置くのはいかがなものか。

これがそのすすり泣くベッド



すすり泣きというより、子猫が箱の中であばれているような可愛い音だが、深夜に聞くと結構怖い。

        つづく

入院なう その13 [入院なう]

点滴の話



先週、一旦は外した点滴をまた入れています。ICUのときには左腕の表と裏に二本針が入っていました。今は右腕に入っています。



輸液はソルデム3A。ネットで調べたら、脱水症状の患者などに使う輸液とあります。



あるお母さんが、幼いわが子が特に理由もなくこの輸液を点滴されていると訴えていらっしゃいました。ネットで効能だけを調べると、脱水症状もないのになんでと考えますよね。でもそれに関する、たぶん医療関係者の、書き込みで納得しました。
つまり、この点滴はルート確保であり、必要に応じて抗生物質などの薬を点滴の管の途中から入れるためだというのです。確かに幼い子どもの腕に何度も注射をするのは可哀相です。

私の場合は夜中にしびれがあったりしたので、緊急の際にすぐに必要な薬を注入できるようにルートを確保しているのでしょう。
それにしても、なまじネットで中途半端に調べられる時代だけに疑心暗鬼になってしまうことがあるようですね。自分に都合のいい答えを求めるのではなく、いくつかの答えを比べて冷静に判断することが必要なんですね。ネットの世界もセカンドオピニオンを求めるクセを身につけましょう。なんでも鵜呑みにしちゃいけないってことですか。

それにしても、目の前の医師や看護師より、ついついネットを頼ってしまうのって悲しいです。この人は本当に自分のことを考えてくれているのか、それは相手を直に見て自分で判断することではないでしょうかね。どんなに文明が発達しても、そういう人間力は失いたくないものです。
あっ、今日は最後になんかまともなこと言ってる。

輸液の落ちる量はこの機械がコントロールしているようだ。



トイレに行くとき電源プラグを抜き差しするのが面倒臭い。輸液がなくなった時ピーピー鳴るのがうるさい。小さな段差も機械が重くても引っかかるのがうざい。いや、けしてクレームではありません。単なるグチです。はい。

          つづく

入院なう その12 [入院なう]

昨日、ついに揚げ物が出た!



豚肉再び。豚肉は必要だよね。



薬も自己管理になり、もう何でも自分でやれるよねモードになったようです。看護師さんたちがあまりチヤホヤしなくなりました。夕べなんか食事の片付けにも来てくれなかった。もう大丈夫なら退院させてくれ!しかし、まだ点滴は続くらしい。

そして、また便秘。昨夜、下剤を飲みました。

お通じの薬 アローゼン顆粒
調べたらあまり男性には処方しない薬らしい。あたし女性的かしら?気持ち悪い。
腸の動きが鈍いときに処方する下剤のようです。



うーむ、服用してからすでに12時間経つが、気配なし。前回も2日続けてやっと出たマンだったが……。今回もダメか?繰り返し服用すると効かなくなると聞いたが…。

と思っていたら、ジワーッときました。無事排泄。ありがとうございます。

朝食紹介



スクランブルエッグの付け合わせはエンドウ豆とタマネギ。みそ汁の具もタマネギ。やはり血液サラサラのためにはタマネギです。ブロッコリーのゴマ和えも効いてる。いい仕事するなあ。




完食!

            つづく

入院なう その11 [入院なう]

まずは今日の朝食から。



練り物が入っていて、ちょっとうれしい。肉とか蕎麦とか、この練り物とか、ちょっと嬉しいものを入れてくれると、食事が楽しみになる。最近の栄養士さんはすごいね。

さて、先ほど先生からMRIの結果が良かったと話があった。脳梗塞の部分(白いところ)も増えていないらしい。まずは安心か?いや、油断禁物。安静、安静。

今朝の薬 頼もしき旅の仲間たち



ザクラスLDくん(左下ピンクの錠剤)
私の持病である高血圧という敵と常に戦ってくれる勇者。彼がいないと私は人生というクエストを完了できない。

クレストールくん(右下シルバーの包み)
私の宿敵でありながら、今まで戦いを避けてきたコレステロール軍団を退治してくれる新たな仲間。彼が加わったことでこれからの旅が安全になる。

バイアスピリン100くん(左上)と
プレタールOD錠50㎎くん(左端)
2人一組で血液を固まりにくくする魔法を唱え、常に血栓を防いで血流を確保する。新たに加わったふたりの魔法使いのコンビネーションプレイに期待したい。

ネキシウム10㎎嬢(右上紫のカプセル)
たまに私を襲う悪夢のような胸痛は、どうやら食道裂孔ヘルニアという虫の仕業らしい。彼女はこの虫による胃酸の逆流を抑え、食道の痛みから私を救う白魔法の遣い手。

             つづく




入院なう その10 [入院なう]

今回はこの病院の食事特集。なかなか美味しいと思う。バラエティに富んでるし、あの給食臭がしないのもいい。運んでくれる人もみんな親切。

これは蕎麦。天ぷらと蕎麦つゆが別になっていて、かける?つける?で迷った。



これは刻み納豆がポイント。でもふりかけもついてる。納豆はご飯にのせないのか?いや、ご飯の半分を納豆で、半分をふりかけで食べるに違いない。



やったあ!たいていメインは魚だど、時々肉のときがある。うれしいなあ。今日は豚肉。



そして、今日はなんと牛肉。すき焼き風。



              つづく
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