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小説を書いて新人賞に応募しました。 [小説]

またまた某新人賞に応募しました。
今回の作品は、四百字詰め原稿用紙231枚の歴史小説です。

なかなか最終選考に残れないのですが、とにかく駄作を書き続けるしかありません。そのうち運が良ければ傑作に会えるかもしれません。
若いときには『山月記』の李徴のように、自分に才能があることを信じるあまり、かえって作品にすべてをさらけ出すことができませんでした。全力を出して否定されることが怖かったのです。作品を否定されるというのは、自分の存在自体を否定されるのと同じですから、そこから逃げ出してしまった。まさに「臆病な自尊心」でした。今思うとその怖さに負けずに打ち克つことこそが才能だったんですね。
でも、この歳になると才能のことなど気にせず、作品に今の自分のすべてを注ぎ込むことができます。「臆病」も「羞恥心」もかなぐり捨てて、「尊大な自尊心」で突き進むことが可能です。いつガス欠になるか分かりませんけど、今は書けることだけでも幸せです。

現在、前回書いたホラー小説を含めて3本の小説が選考待ちです。また来月(9月)は昨年同じ賞に応募しようと思って間に合わなかった青春小説と、7月にやはり締め切りに間に合わなかったホラー小説を書き上げて応募する予定です。

ある作家が新人賞に応募する作品を書いて奥さんに読ませたところ「これは売れるわよ」と太鼓判を押したそうです。その小説は新人賞どころか、その年の大ベストセラー小説になり映画化もされました。残念ながら妻は私の小説を全く読んでくれませんが、大きな賞を獲ったら読んでくれるんしゃないかと期待しています。妻が感動する小説を書く。これが賞を獲るより大事な裏目標なんです(笑)

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