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映画『緊急事態宣言』感想 [その他]

映画『緊急事態宣言』(Amazonプライム)を観ました。
とても面白かったので感想を書きます。
少しネタバレが含まれています。

この映画は「緊急事態宣言」をテーマにした5人の監督によるオムニバス作品です。

中野量太『デリバリー2020』
出演:渡辺真起子、岸井ゆきの、青木柚

お母さんが娘のためにケーキを手作りしてリモートでお祝いします。娘も息子も家を離れて暮らしているという設定です。
まずリモート画面の使い方が面白かったです。みんなでケーキを囲む感じで食卓の雰囲気が出ていました。それにデリバリーで頼んだものが一緒なんていうのもとても家族っぽい。そんな仲のいい家族の秘密が少しずつ明かされて行きます。
特に弟(青木柚さん)の「宮崎先生」に笑いました。
短いけど完成度が高くて、一話目にふさわしい作品だと思いました。

園子温『孤独な19時』
出演:斎藤工、田口主将、中條サエ子、関幸治、輝有子、鈴木ふみ奈

スペシャルトークで斎藤工さんが話していた「百年に一度の神の警鐘」の話、その通りだと思いました。
この作品ではコロナよりもさらに強力なウィルスが現れて、主人公(斎藤工さん)は年に2回しか外出を許されない未来に生まれます。作品の中では「キス」が重要な意味を持っていますが、よく考えると今の状況でも恋人とキスするのは命懸けですよね。ファーストキスを恐る恐るするティーンの人たちのことを思うと胸が痛みます。知らない誰かといつかどこかで奇跡的に出遭って恋に落ちてもキスも出来ない。人類はどうなってしまうのか?そういう事態の深刻さをこの作品は伝えているのかもしれません。

非同期テック部(ムロツヨシ+真鍋大度+上田誠)『DEEPMURO』
出演:ムロツヨシ、柴咲コウ、きたろう、阿佐ヶ谷姉妹

楽しかったです。きたろうさん最高。最近、他の番組でも見かける映像テクニックを使った作品でした。阿佐ヶ谷姉妹も素晴らしかった。
テーマの「非常事態宣言」は?と思いましたが、2話がけっこう重たかったので気分転換になりました。悪口ではありません。ムロツヨシさんも柴咲コウさんも大好きなので大笑いして観ていました。コウさんがまたネコにでもなるのかと期待していましたけど、もっと意外なものになって驚きでした。後半を観る勇気をありがとう。でも断じてラブストーリーではないです。

三木聡 『ボトルメール』 
出演:夏帆、ふせえり、松浦祐也、長野克弘、麻生久美子

『カリホルニアホテル』『天国までの百マイル』で演出をお願いした長野克弘さんが出演していらっしゃいます。
不倫スキャンダルによって仕事も収入も奪われ、電気も水も止められたジリ貧生活を送る女優(夏帆さん)が主人公です。彼女はある映画のオーディションに行きますが……。
「不倫」と「風鈴」がかけてあったんですかね。笑いました。
超ベテラン助監督(長野さん)と主人公がオーディションで演じるエチュード格好よかったです。長野さんのいい声が薄闇の中に響いて、主人公を追い詰める。それまでオドオドしていた主人公の顔が急に変わってシリアスなエチュードが展開します。いい緊張感でした。
アイルランドやスコットランドにはバンシーという女妖精の伝説があります。人の死を予告して悲鳴を上げるこの妖精が主人公の役割なのでしょうか。夏帆さんの悲鳴お見事でした。
コロナ禍の中でも人は生きるために働かなければなりません。でも、そんな自分たちのすぐそばに死神はその鎌を振り上げている。長野さんの助監督という役はまさにこの死神なのではないかと思いました。

真利子哲也 『MAYDAY』
出演:各国の人々(日本パート:岩瀬亮、内田慈)

真利子監督が世界中の友人に素材になるビデオを送ってもらって作った作品そうです。
当然、ドキュメンタリータッチでその映像を撮った人についての説明もほとんどありません。「緊急事態宣言」下、世界の人々はどんな日常を過ごしているのか。実はあまりよく知らないことに気付かされました。短い映像からその人たちのことを想像するのも楽しかったです。予告にも使われていますけど、中国人の老夫婦のやり取りがとても可愛くて涙が出そうでした。お爺さんの笑顔が忘れられません。最後がアメリカの黒人差別に反対するデモだったのも考えさせられました。

「緊急事態宣言」というまだ評価の定まらない「今」について描くのはとても難しいことだと思います。だからこそオムニバスという形式を取ったのでしょう。それぞれの監督さんが、着色し何重にも包んで消臭剤を撒いてようやく表現として人目にさらすことが出来た苦心の作品だと思いました。だからこそ観ている私たちが自分の目で本当の色を探し、想像力で包みをほどいて、匂いを嗅ぐ勇気を出さなければ、真実には到達できないのでしょう。勇気を持って果敢に「今」を表現することに挑戦した監督、演者、スタッフの皆さんに敬意を表したいと思います。

↓ 映画「緊急事態宣言」はこちらから。


#4 ボトルメール

#4 ボトルメール

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Prime Video



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推薦『ココア共和国』! [詩]

前に紹介した詩誌『ココア共和国』9月号が手もとに届きました。

7月号から読んでいますが、掲載されている詩の力が毎号増しているのが分かります。拙作『新しい神様』が恥ずかしくなるほど、それぞれの詩に魅了されています。投稿している人の年齢や性別が分からないのことも気に入っています。色々な世代の人が自由に自分の感じたことを言葉に結晶させている。まさに言葉の共和国です。

思うに今を呼吸している人が作る詩には、同じ今を生きている人にしか伝わらない匂いがあります。世阿弥の表現を借りれば、詩もまたこの辛い生の路傍に咲く一輪の花のようなものです。その言葉は私たち旅人を癒やし、励まし、驚かせ面白いがらせてくれる。そしてまた一歩、過酷な人生に踏み出す勇気をもらうのです。

『ココア共和国』という、今を摘み取った言葉の花束をぜひ多くの人に知ってもらいたいものです。

『ココア共和国』には紙印刷版と電子版があります。
紙印刷版はB6のサイズもちょっとバッグに入れておいて、通勤電車の中で楽しむのにいいサイズ。それに表紙の絵が毎回ステキです。発売ととももに即完売になったという話ですけど、また入荷したそうですから今なら手に入りますよ。

電子版は紙面の関係で紙印刷版に載せられなかった傑作がたくさん掲載されています。紙印刷版と比べても遜色ない詩ばかりです。こちらもオススメ。

ずっと憧れていた女優の秋吉久美子さんが選者の一人なのも私にとっては魅力。今回はダメだったけど一度くらいは秋吉さんに「いいね」されたいという野望を抱き、また投稿するつもりです。

↓ 9月号 電子版はこちらから。



月刊 ココア共和国 2020年9月号

月刊 ココア共和国 2020年9月号

  • 出版社/メーカー: あきは詩書工房
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: Kindle版



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「ココア共和国」9月号に掲載! [詩]

ほんの数時間前に「ココア共和国」に詩を投稿したことを書きました。画像が横向きで何とかならないかなあと悩んでいたら、7月に初めて投稿した詩が9月号に掲載されるというメールをいただきました。予感がしたんですかねえ。偶然にしてはできすぎてます。でも嬉しくて小生いささか興奮しています。
それにしても掲載が決まる前に薦めておいてよかったです。掲載に関係なくとてもいい雑誌だと思いました。ぜひ一度読んでみてください。





月刊 ココア共和国 2020年9月号

月刊 ココア共和国 2020年9月号

  • 出版社/メーカー: あきは詩書工房
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: 雑誌





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「ココア共和国」に詩を投稿 [詩]

従兄に勧められて「ココア共和国」という雑誌に詩の投稿を始めました。
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この「ココア共和国」は8月号で5冊目の若い雑誌です。あきは詩書工房という仙台の出版社が発行しています。B6(128×182)というサイズも可愛いし表紙のデザインもオシャレ。電子書籍なら275円、印刷版は700円+税という安さです。

内容のほとんどは読者が投稿した詩なんですが、毎月たくさんの投稿の中から選ばれただけあってレベルが高い。何より驚いたのは詩を書く人がこんなにもいたのかということです。私は中学生の頃から詩を書いていましたが、回りにはほとんど仲間がいませんでした。詩を書いていることが分かると大抵は変人扱いされたものです。

思うに詩というのは書こうと思って書くものではなく、心の深いところがヒリヒリして、言葉にせずにはいられずに出てくるものです。時には自分が何を書いているのかわからないこともある。よく友達や時には先生や親からも「お前の書いてるものは何が何やらさっぱりわからん」と言われました。当然です。自分でもわからなかったのですから。こういう経験をすると人は隠れポエットになるしかない。

詩は難しいです。感受性は機能しても、それを言葉にする能力を持った人はそれほど多くはありません。私のようなダメ詩人はずっとそれで悩んできました。それがこの雑誌の中にはステキな言葉を持ってる人がウヨウヨいるのです。

で、私も投稿してみました。採用されるかドキドキです。隠れポエットのそこのあなたもぜひ一緒に楽しみましょう。

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座・劇列車公演延期のお知らせ [戯曲]

私が脚本を担当していました四街道市民劇団座・劇列車の第31日回公演『やまんばおゆき』は残念ながら延期となりました。
今から30年前、浜野卓也作・箕田源二郎絵の同名の新作童話を元に、西田了先生が朗読劇として脚本を書き、四街道市民が演じたのがこの作品です。この時の上演がきっかけで四街道市民劇団座・劇列車は生まれました。

ちょうど30年目の今年、『やまんばおゆき』を再演しようということになり、私が朗読劇を普通の芝居の脚本に書き直しました。その後、青年劇場の福山啓子先生、船津基先生に演出をお願いすることなり、先生方のご指導により、さらに脚本に修正を加え、自分で言うのもなんですが、なかなか面白い脚本に仕上がりました。

30周年なのでお祭りにしようと、かつての劇団員にも声をかけ、また市民の皆さんにも参加をお願いしたところ、13人の方に参加していただけることになりました。そのうちの3人は30年前にも役者として出演した方々です。

しかし、そんな折に非常事態宣言で稽古ができなくなりました。ようやく解除されても、歌うことは禁止、大声を出さない、連続使用は2時間までという厳しい制約がありました。それでも、公民館から特別に本の読み合わせだけは許していただき、何とか稽古を再開しました。

演出の先生方は稽古の度にわざわざ東京から足を運んでくださいました。5回の稽古では丁寧にご指導をいただき、ようやく脚本の最後まで見ていただいたところでした。稽古は中断しましたが公演が終わるまでは面倒を見てくださるそうです。本当に感謝しかありません。

今のところ来年の12月に『やまんばおゆき』の公演を行う予定です。その時までにはコロナ禍が終息し、何の心配もなくお芝居を観ていただけるようになっていると信じています。皆さんもそれまでどうかご無事でお過ごしください。

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小説を書いて新人賞に応募しました。 [小説]

またまた某新人賞に応募しました。
今回の作品は、四百字詰め原稿用紙231枚の歴史小説です。

なかなか最終選考に残れないのですが、とにかく駄作を書き続けるしかありません。そのうち運が良ければ傑作に会えるかもしれません。
若いときには『山月記』の李徴のように、自分に才能があることを信じるあまり、かえって作品にすべてをさらけ出すことができませんでした。全力を出して否定されることが怖かったのです。作品を否定されるというのは、自分の存在自体を否定されるのと同じですから、そこから逃げ出してしまった。まさに「臆病な自尊心」でした。今思うとその怖さに負けずに打ち克つことこそが才能だったんですね。
でも、この歳になると才能のことなど気にせず、作品に今の自分のすべてを注ぎ込むことができます。「臆病」も「羞恥心」もかなぐり捨てて、「尊大な自尊心」で突き進むことが可能です。いつガス欠になるか分かりませんけど、今は書けることだけでも幸せです。

現在、前回書いたホラー小説を含めて3本の小説が選考待ちです。また来月(9月)は昨年同じ賞に応募しようと思って間に合わなかった青春小説と、7月にやはり締め切りに間に合わなかったホラー小説を書き上げて応募する予定です。

ある作家が新人賞に応募する作品を書いて奥さんに読ませたところ「これは売れるわよ」と太鼓判を押したそうです。その小説は新人賞どころか、その年の大ベストセラー小説になり映画化もされました。残念ながら妻は私の小説を全く読んでくれませんが、大きな賞を獲ったら読んでくれるんしゃないかと期待しています。妻が感動する小説を書く。これが賞を獲るより大事な裏目標なんです(笑)

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『東金レットイットビー』放送されました。 [戯曲]

7日(金)、拙作『東金レットイットビー』(朗読劇)がインターネットメディア局「YASSAWAVE」で放送されました。

見逃した方は来週金曜日にリピート放送があります。またキャストを変えて21日にも生放送されます。ぜひ観てください。よろしくお願いします。

時間は19時30分~20時。

「ブルボンまゆみの政子には負けないわよ」という番組です。

なお「YASSAWAVE」の視聴は「yassawave.
com」で検索してください。ホームページ上の黒い画面をクリックしてください。視聴は無料です。ネットに接続しているパソコン、スマホ(iPhoneのみ)でご覧いただけます。

↓八鶴湖での稽古風景
「こんにちは、そろそろですね」
「あっ、あなたはヒロシさん?」

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↓スタジオでの生放送
「まだ俺と一緒になる気はあるか」
「当たり前じゃない」

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↓7日組キャストの皆さん。
お疲れ様でした。

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↓物語に登場する台方のくず餅屋さん。
美味しいですよ。

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