森鴎外先生の墓参りです。 [その他]
三鷹の禅林寺に森鴎外先生のお墓参りに行ってきました。昨年は津和野のお墓に詣でましたので、どちらのお墓もお参りすることが出来ました。
禅林寺は三鷹駅南口から徒歩で15分ほどのとこにあります。まずは南口前の広場を真っ直ぐに進んでエスカレーターを降ります。道の左右に様々な商店が並ぶ道を真っ直ぐに行きます。お急ぎでなければ、途中に山本有三の碑があったり、洒落た喫茶店などもあります。
↓ 山本有三の碑
↑ 台座には「この世に生きているものは、何らかの意味において、太陽に向かって手を伸ばしていないものはないと思います。有三」と刻まれています。いい言葉ですね。
それから供花をお求めの際は道の右手歩道を歩くことをお薦めします。私は左側を通ったためにお供えの花を売る店を二軒も見逃していました。
しばらく歩くと左手にNTTが見えます。それを過ぎて少し進むと連雀と道が交差しますので、渡らずに右折してください。郵便局の先、道の右側に禅林寺があります。
↓ 山門が広い駐車場の奥にありますので、お見逃しなく。
山門をくぐると、木々に囲まれた下に鴎外先生の遺書を刻んだ石碑があります。↓
この遺書は親友の賀古鶴所に宛てたもので、石見の人森林太郎として死にたいので、墓石には軍医総監や作家としての肩書きを刻まないでほしいという内容です。ちなみに賀古鶴所は処女作『舞姫』に登場する主人公の親友相澤謙吉のモデルだそうです。
さらに奥に進むと、次のような案内板があります。
トンネルをくぐり右側に出て、桶と柄杓置き場
のすぐ先を左に進んだところにお墓はあります。
花が枯れてしまっています。花を買わなかったことが悔やまれます。
↑ 前にある太宰治先生のお墓にはこんなに花が。平日でもお参りの人が絶えないそうです。
でも、
この日はこんなに素敵な秋晴れ。自然が鴎外先生のお墓を見守っていました。
「いい作品が書けますように」とお願いしました。昨年は津和野のお墓にも詣でているので、「可愛い奴」と思って願いを叶えてくださるかも、などと勝手なことを思いながらお寺をあとにします。
付録
駅に戻る途中、連雀通りから駅前通りに出てすぐのところに「まつや」という店構えの洒落たお蕎麦屋があったので、天せいろを食べました。
これで千円です。お得ですよね。
お花を供えられなくて残念です。また来るとしましょう。
↓ せっかくだから鴎外先生の作品を一気に読んでみませんか。意味が分からなくても言葉の響きに魅了されるはずです。