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第1回四街道市民オペラ 「杉原千畝物語」を観てきました [観劇]

9月1日(土)に

第1回四街道市民オペラ
「杉原千畝物語」

を観て来ました。


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9月1日(土)15時からの回を観ました。1000人弱入るホールが満席でした。

杉原千畝役の内山伸吾さん、千畝の妻幸子役の大隈智佳子さんはとにかく素敵でした。プロのソリストの歌声に圧倒されました。

鴻巣バレエスタジオの皆さんのバレエはまるで美しい花のようでした。特に千畝と幸子が戦後40年後にイスラエル政府から「ヤド・バシュム賞」を授与されるシーンで二人の周囲を桜の精のように舞うシーンは素晴らしかった。6000人のユダヤ人を救ったにもかかわらず、日本政府から不当な扱いを受け不遇な年月を送っていた千畝と幸子がやっと正当な評価を受けたことを讃えるようでした。

市民の皆さんの心のこもった演技や歌にも感動しました。
オペラを市民が演じるというのはとても難しいことだと思います。半年の練習でここまでの作品に仕上げるには、皆さんの並々ならぬ情熱と努力があったことでしょう。

内容がよかったのは言うまでもありませんが、私なりに一言。
とにかく、人が何と言おうと自分が正しいと信じたことをする千畝の生き様に感銘を受けました。ユダヤ人にビザを発行すればドイツからどんな制裁を受けるか分からない。まさに命懸けの行為だったはずです。
頼みの日本政府はビザの発行はならぬと命じるばかりでした。千畝はその命令に背いてまでユダヤ人を救おうとしました。領事館を退去してホテルに移っても、腕がしびれ万年筆が折れても一日300枚のビザを書き続けたそうです。過酷な全体主義の時代に、こんな勇敢な日本人がいたことは同じ日本人として誇らしいことです。
それにしても、戦後の外務省が命令に背いたことで千畝を免官にしたのには驚きました。しかも、日本政府が正式に千畝とその家族に謝罪したのは2000年だそうです。こんな偉大な行いをした人のことを誰も認められなかったというのは、日本人としてとても恥ずかしいことでもあります。立場の違いや国と国との関係に関わらず、人の命を救うために尽くした人はどんな国、どんな時代でも讃えられるべきです。

これからは四街道市民のミュージカルとオペラを交互に上演するようです。今後も平和を愛する四街道市にふさわしい作品を観せてくれることでしょう。楽しみですね。

↓ 奥様の幸子さんが書いた千畝の話です。


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