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日々の散歩について [その他]

4月から38年勤めた仕事を辞めて主夫になりました。
もっと解放感があるかと思いましたが、まだ慣れないせいか毎日そわそわしています。

家事の他にもやらなければならないことがたくさんあります。職場から運んで来た大量の荷物の整理、病後ずっと放置してきた庭の草取り、エトセトラ、エトセトラ……。

退職したら小説や戯曲を書く時間も十分とれると思っていましたが、1ヶ月経って1行も書いていません。これならか忙しく働いていたころの方がまだ創作意欲がありました(笑)

さて、そんな中で唯一1日おきのペースで続いているのが散歩です。散歩のルートは住んでいる千葉市から四井道市にかけてです。途中には大きな公園もあります。実は自宅から徒歩で5分ほどのところにあるこの公園のことをずっと知りませんでした。散歩ルートを探している中で偶然行き会いました。テラスコートや大きな池もある公園なので、知らなかった方が不思議です。

なぜ散歩をするのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょうね。

実は何年か前から四国にお遍路に行くのが念願でした。長年仕事をする中で悲しい別れがいくつかあり、その人達のことがずっと忘れられませんでした。いつか彼らの霊を弔いたいと考えていました。それに退職を機に自分としっかりと向き合いたいと思ったのです。「入院なう」をお読みいただいた方はご存知だと思いますが、3年前の病気もお遍路をしたいと思ったきっかけかもしれません。

40日以上かけて通し遍路をするつもりです。そのための体力を養うための散歩です。今は1日置きですけど、なんとか毎日、そして距離を少しずつ長くしていく予定です。もちろん『般若心経』も覚えました。というか、歩きながらなんとか最後までそらで言えるようになりました。

あくまで私見ですけど、『般若心経』の内容を唱えるうちに、このお経は自分を死人の世界に導くための呪文なんだなあと思うようになりました。お遍路に出るというのは「1回死んでみる」ことなのでしょう。私は娑婆には未練のない者ですよ。死んだも同然のものですよ、と歩き続けることで、人として1回死んで再生できるのかもしれません。ちょっと怖い気もします。でも、このくらいの覚悟がないと新しい自分には出遭えないような気もします。





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