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うーむ、また落ちた [小説]

2つの文学賞の結果が出ました。

どちらも一次選考を通過できませんでした。甘くないですね。

1つは応募数767編、一次通過125編。
もう1つは応募283編、一次通過24編です。

1本は旧作を書き直したものですが、もう1本はその文学賞を狙った新作でした。

他の賞で落ちた作品で応募するというのは怠慢だと誹る人もいらっしゃるかもしれませんが、自分としてはあわよくばそれで賞をというより、その作品で出会った登場人物たちを多くの人に知ってもらいたいという気持ちの方が勝っています。

私のように文学賞への応募しかしていない者には、人に読んでもらうには入賞するしかありません。自分にとってどんなに愛着のある登場人物も入賞して多くの人に読んでもらわなければ存在しないも同然です。

もちろん、短編の場合にはこのブログにも掲載しています。また「山田組文芸誌」という同人誌(サイト)でも紹介しています。ただ、登場人物への思い入れはやはり長編の方が強いのです。

拙作『桜田濠の鯉』をちよだ文学賞の千代田賞に選んでいただいたお陰で、主人公の少年鉄のことを知っていただくことができました。初めて私の作品を読んだ妻に「鉄の家族はどうなったの?」と聞かれたとき、ああ書いてよかったと実感しました。作品を読んでいただいた皆さんも、妻と同じように鉄の存在を感じてくださったことでしょう。ようやく鉄という人物を世の中に出せた。生かすことができた。これこそが小説を書く喜びなんだと実感しました。

旧作の主人公は江戸時代の僧侶、新作の方は現代の女子高校生です。どちらも大好きな人物なので世に出られないことが残念ですし責任も感じます。結局は私の力量次第ですからね。

5月から8月にかけて長編3本、短編(ショートショートも含めて)4本を書きました。これから年末にかけて4つの文学賞の一次選考の結果が出ます。その結果を待ちながら、1月末締め切りの文学賞に応募するため、長編を1本書き上げたいと思います。

さて、これから落選した作品を読みます。私はこれを「供養」と読んでいます。人に読んでもらえないのなら私が何度も読み直して次の作品につなげるしかありません。
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