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詩 恋ということ [詩]

恋 ということ  高平九

やわらかな若葉のひかりを浴びて
二人は 見つめ合う
二人は うなづきあい
そして二人は 笑い合う

強い日差しを避けるように
あるいは人の視線からはぐれるように
男と女は涼やかな木陰に入る
ひとりが 何かを語りはじめ
もうひとりが 足下を見つめる

女と男がふたたび光の中に現れたとき
風に向かって強い意思を伝えようとする人

雲を仰いで雨をおそれる人

立っている


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