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入院なう その8 [入院なう]

MRIについて書きます。
MRIとは、magnetic resonance imagingの略です。核磁気共鳴画像法と訳すそうです。原理は難しくてよくわかりません。磁気の力で人体を画像化する機械ということでどうでしょう。

MRIを受診するときは、携帯品をチェックされます。特に金属類はすべて外すように指示されます。ペンダントやピアスなどの装身具はもちろん、メガネやピップエレキバンもダメです。ポケットの中身をすべて出すように言われ、入れ歯も外さなければなりません。すべて画像の乱れや機器の故障につながるそうです。女性は化粧品の一部に金属を含むものがあるため、化粧も落とさなければならないそうです。

それから、閉所恐怖症かもアンケートで問われます。頭の位置をがっちり固められて、アメフトのヘルメットを思わせる柵状の枠を仰向けになった顔の上から被せられ、あまつさえ狭いトンネルのような機械の中にスライドして入るのですから、確かに狭い場所が苦手な人にはきついでしょうね。

経験した方はご存知だと思うのですが、もっとイヤなのは音です。「工場現場のような」と技師の方が形容なさるように、ガガガ、とかあるいはピーとか様々な機械音の連続です。それが約10分間続きます。今回2つの病院でMRIを体験しましたが、この機械音も新型旧型で差があるようですね。音が大きな、たぶん旧型の方はザ・カーペンターズのインストゥルメンタルが流れていました。

私は中学生の頃からザ・カーペンターズのファンで、まわりの友達が激しいロックを聴いている時代にバート・バカラックやザ・カーペンターズに耳を澄ます少年でした。当時これらの曲はイージーリスニングと大人からは少し揶揄を含んだ呼ばれ方をしていました。しかし、中学生というのは表面では友達の中で活発で明るい仮面をかぶりながら、内面は実に暗く荒んでいたりするものです。そんな繊細で傷つきやすい感受性に、優しく寄り添い、囁くように歌うカレンの声は本当に沁みました。高校生の時に行ったザ・カーペンターズのコンサートの記憶は今も鮮明です。

で、MRIで流れていた「Sing」「Yesterday once more」「愛のプレリュード」にはとても癒されました。カレンの声はありませんが、それは私の心の中で十分に再生されますから。しびれが無くなったのも、ザ・カーペンターズのお陰かも。カレンありがとう。
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